警察証明書とは
What is a Japanese Police Clearance Certificate?警察証明書は、警察庁長官名義で発行される無犯罪を証明する公文書です。海外提出時には「無犯罪証明書(Police Clearance Certificate / Certificate of No Criminal Record)」または「渡航証明書」と呼称され、米国USCIS永住権・帰化申請、英国UKVI Settlement・ILR、シンガポールICA PR申請、ニュージーランドのビザ・居住関連手続、フィリピン国際結婚・長期滞在ビザ等、海外で長期居住資格を取得する場面で求められることがあります。
警察証明書は警察庁長官名義の公文書として位置づけられ、外務省で直接アポスティーユを取得できます。ただし、専用封筒に封緘された状態で発行される特殊な書類であり、封緘を解くと公文書としての一体性が問題となり、提出先機関で使用できない場合があります。当事務所ではこの「封緘維持」の制約を踏まえ、受領から海外提出先への国際郵送まで、封緘を解くことなく対応いたします。
当事務所は外務省(霞が関)まで至近の東京・赤坂に拠点を構えており、申請から受領までの工程を機動的に運用することで、特急対応(翌営業日仕上げ)および当日特急に対応しています。永住権申請期限・ビザ更新の最終ピースとして警察証明書を必要とする方の、期限切迫案件にも機動的に対応いたします。
封緘の重要性:開封しないでください
The Sealed Envelope Rule警察証明書のアポスティーユ取得において、最も注意すべきは封緘を解かないことです。これは戸籍謄本や卒業証明書とは決定的に異なる、警察証明書ならではの制約です。
警察証明書の封緘を解いた瞬間、その書類は無効となります。
警察証明書は警察庁長官名義の公文書として、専用封筒に封緘された状態で発行されます。封筒には警察庁の封緘印が押され、書類本体と封筒が一体となって「公文書としての完全性」を構成しています。
封緘を解くと書類の同一性・改ざん防止性が問題となり、提出先機関で使用できない場合があります。米国USCIS・英国UKVI・シンガポールICA・ニュージーランド当局・フィリピンPSAをはじめ、提出先により「sealed envelope(封緘された封筒)」での提出を求められることがあります。
仮に封緘を解いてしまった場合、都道府県警察本部での再取得が必要となり、再度の本人出頭・指紋採取・1〜2週間の発行待機を経ることになります。海外在住者の場合、在外公館経由の再取得は2〜3か月を要するため、永住権申請等の期限管理に深刻な影響を及ぼします。
当事務所では、お客様から警察証明書をお預かりした時点から、外務省へのアポスティーユ申請、Certified Translationの作成、海外提出先への国際郵送まで、全工程において封緘を一切解くことなく運用しています。封緘維持を前提とした作業フローと書類管理体制を整えており、提出先機関で問題となりやすい形式面のリスク低減を図ります。
取得方法:本人出頭が原則
How to Obtain — In-Person Application Required警察証明書の取得には、本人による出頭・指紋採取が求められます。委任状による代理取得は認められていません。これは戸籍謄本や卒業証明書とは異なる、警察証明書ならではの制約です。当事務所では取得そのものの代行は行えませんが、取得後の認証・翻訳・郵送工程をまとめてお問い合わせいただけます。
現住所地を管轄する都道府県警察本部の鑑識課にて、本人出頭による申請を行います。委任は不可です。
- 本人確認書類(パスポート・運転免許証等)
- 提出先国を示す資料(ビザ申請書・大使館通知等)
- 使用目的の説明資料
- 外国人の方は在留カード
- 申請時の所要時間:30〜60分(指紋採取含む)
- 発行までの期間:1〜2週間
- 受領は本人または代理人(書類受領のみ可)
現在お住まいの国にある在外公館(日本大使館・総領事館)にて申請します。指紋採取は在外公館で行い、警察庁本庁経由で証明書が発行されます。
- ① 在外公館で申請・指紋採取
- ② 警察庁本庁へ送付(外交郵便)
- ③ 警察庁にて証明書発行
- ④ 在外公館に返送・受領
- 申請から受領まで:2〜3か月
- 取得後、日本へ郵送いただきアポスティーユ・翻訳証明・国際郵送を当事務所が対応
海外在住者は所要期間が長いため、提出期限の3〜4か月前から取得手続きを開始することをおすすめします。在外公館での申請手順は国により若干異なりますので、申請前にお問い合わせいただければ、提出先の指示に応じたスケジュールをご案内します。
5か国別の認証要件
Authentication Requirements by Country提出先国により、警察証明書の認証ルートと翻訳要件が異なります。米国・英国はRoute A(翻訳証明を添付する形式)、シンガポール・ニュージーランド・フィリピンは提出先機関によりRoute B(公証役場経由)が必要となる場合があります。封緘を維持したままの提出要否は、ビザ種別・提出先機関により異なります。
米国
United States · USCIS / Permanent Residence / Naturalization Route A英国
United Kingdom · UKVI / Settlement / ILR Route Aシンガポール
Singapore · ICA Permanent Residence Route Bニュージーランド
New Zealand · Immigration New Zealand / Department of Internal Affairs Route Bフィリピン
Philippines · PSA / DFA / Bureau of Immigration Route Bご依頼から納品までの流れ
Process & Timeline警察証明書取得後のお見積もりから納品まで、原則として3〜7営業日でご対応いたします。封緘を維持したまま外務省へ機動的に申請する運用設計のもと、特急対応(翌営業日仕上げ・+50%)または当日仕上げ(+150%)もご利用いただけます。海外在住の方からのご依頼にも全工程で対応しております。
警察証明書の料金体系
Pricing for Police Clearance Certificate警察証明書のアポスティーユ・Certified Translationには、以下の2つのプランをご用意しています。海外提出を前提とする場合は、5か国共通価格の国別Standard Package(¥84,700(税込))を最も多くのお客様にご利用いただいております。なお、警察証明書の取得手数料(通常はかかりません)・在外公館経由取得時の手数料は含まれません。
警察証明書の認証で多い「困りごと」7選
Frequently Asked Questions永住権申請や5か国の長期ビザ申請において、警察証明書は求められることが多い書類ですが、同時に封緘の取扱い・取得方法・有効期限管理等、多数の論点があります。当事務所が把握する代表的な7項目を、対応方針と併せて整理しました。
なぜ警察証明書の封緘を開けてはいけないのですか?
警察証明書は警察庁長官名義で発行され、専用封筒に封緘された状態で完結する公文書です。封緘を解くと「公文書としての一体性」が問題となり、提出先機関で使用できない場合があります。
具体的には、以下のような問題が発生します。
- 改ざん防止性の喪失:封緘は書類が発行時から変更されていないことを証明する役割を持ちます
- 提出先機関での使用不可:USCIS・UKVI・ICA等では「sealed envelope(封緘された封筒)」での提出を求められることがあります
- 再取得が必要となる場合:開封後は再度警察本部での取得(指紋採取・1〜2週間の発行待機)が必要となる場合があります
当事務所では受領から外務省申請、海外提出先への国際郵送まで、すべての工程で封緘を維持したまま運用しています。
海外在住で日本に帰れない場合、警察証明書はどう取得しますか?
在外公館(日本大使館・総領事館)経由で取得できる場合があります。日本国内に帰国せずに手続できるかは、在外公館の案内に応じて確認してください。
取得フロー:
- ① 現在お住まいの国の在外公館にて申請・指紋採取
- ② 在外公館から警察庁本庁へ送付(外交郵便)
- ③ 警察庁にて証明書発行
- ④ 在外公館に返送・お受取り
所要期間は申請から受領まで約2〜3か月です。永住権申請等の期限管理上、提出期限の3〜4か月前から取得手続きを開始することをおすすめします。
取得後の警察証明書を日本へお送りいただければ、アポスティーユ認証と翻訳証明付き英訳を一括してお問い合わせいただけます。封緘を解かずにそのままご郵送ください。
警察証明書は何回でも取得できますか?古い証明書は使えますか?
発行回数に制限はありません。複数の海外提出先がある場合、それぞれ別の警察証明書を取得することも可能です。
有効期限は提出先機関ごとに異なります。
| 提出先 | 一般的な有効期限 |
|---|---|
| 米国USCIS | 発行から12か月以内が目安となる場合あり |
| 英国UKVI(Settlement) | 発行から6か月以内 |
| シンガポールICA | 発行から3〜6か月以内 |
| ニュージーランド | 提出先機関により異なる |
| フィリピンPSA | 発行から6か月以内が目安となる場合あり |
古い証明書を使用できるかは提出先機関により異なるため、提出時期に合わせた新規取得が必要となる場合があります。海外在住者は取得に2〜3か月を要するため、提出スケジュールを逆算した計画をおすすめします。
FBI身元調査(FBI Background Check)と日本の警察証明書は何が違いますか?
対象国が異なる別の書類です。米国永住権・帰化申請等では、両方の提出を求められることが一般的です。
| 項目 | FBI Background Check | 日本の警察証明書 |
|---|---|---|
| 発行機関 | 米国連邦捜査局(FBI) | 警察庁長官 |
| 対象範囲 | 米国国内の犯罪歴 | 日本国内の犯罪歴 |
| 用途 | 米国居住歴を持つ方の経歴照会 | 日本居住歴を持つ方の経歴照会 |
米国永住権・帰化申請(I-485・N-400)では、過去5年間または18歳以降に居住した国の警察証明書を求められることがあります。日本に居住歴がある方は、日本の警察証明書のアポスティーユ・翻訳が必要となる場合があります。
永住権申請に必要な「無犯罪証明書」と警察証明書は同じですか?
同じものです。日本の警察証明書(正式名称:渡航証明書または犯罪経歴証明書)は、海外提出時には「無犯罪証明書(Police Clearance Certificate / Certificate of No Criminal Record)」と一般に呼称されます。
主な提出場面は以下の通りです。
- 米国USCIS:永住権申請(I-485)・帰化申請(N-400)で求められることがあります
- 英国UKVI:Settlement・ILR申請で求められることがあります(Skilled Workerからの永住切替時)
- シンガポールICA:PR申請で求められることがあります
- ニュージーランド:ビザ・居住関連手続で求められることがあります
- フィリピン:国際結婚・13シリーズビザ・市民権申請で提出を求められることがあります
当事務所は米国・英国・シンガポール・ニュージーランド・フィリピン向けに、提出先の指示に応じて認証・翻訳の形式を確認します。
翻訳証明はどうなりますか?封緘されたまま翻訳できるのですか?
これは警察証明書ならではの実務論点です。当事務所では2つのアプローチを使い分けています。
- 方法1:取得時に翻訳用コピーを取得(取得時に確認)
警察証明書を取得する際、翻訳用の写しを併せて取得できるか確認する方法があります。一部の都道府県警察本部では、申請時に「翻訳用」として写しの発行に応じる運用となっています。 - 方法2:提出先国の運用に応じて別途翻訳を添付
封緘原本にアポスティーユを取得しつつ、別途お預かりしたコピーをもとにCertified Translationを作成し、提出時にセット添付します。
当事務所では、封緘原本にアポスティーユを取得し、別途Certified Translationを添付する方式を確認します。封緘を解かずに提出先国の翻訳要件へ対応できるか、提出先の指示に応じて確認します。
ご依頼時に取得状況をお知らせいただければ、提出先の指示に応じた対応方法をご案内します。
5か国それぞれで警察証明書の要件はどう違いますか?
当事務所が対応する5か国の主な要件は以下の通りです。
| 国 | 翻訳ルート | 主な提出場面 | 有効期限 |
|---|---|---|---|
| 米国 | Route A | 永住権・帰化(I-485 / N-400) | 12か月以内 |
| 英国 | Route A | Settlement / ILR | 6か月以内 |
| シンガポール | Route B | PR申請 | 3〜6か月以内 |
| ニュージーランド | Route B | ビザ・居住関連手続 | 提出先機関により異なる |
| フィリピン | Route B | 国際結婚 / 13シリーズビザ | 6か月以内 |
Route A(米国・英国):行政書士のCertification of Translation Accuracyを添付する形式
Route B(シンガポール・ニュージーランド・フィリピン):提出先機関により、公証役場での宣誓認証+法務局+外務省アポスティーユの工程が必要となる場合があります
詳細は英語圏5か国・対応ガイドをご参照ください。